第1回フォロワー菓子盆選手権
- akoakoya
- 2021年2月15日
- 読了時間: 18分
みなさんは「菓子盆選手権」をご存知でしょうか。
オモコロ様が定期的に開催している、菓子盆にお菓子を盛り付けることで、おもてなし力とセンスを競う熱い競技です。
その記事を読んだ人なら、こんなことを考えたことが1度はあるはず。
「自分も菓子盆選手権に参加してみたい!」
そんな思いを秘めたフォロワーたちが集まり、「第一回フォロワー菓子盆選手権」が開催されました!
というわけで、ついに開催された第一回フォロワー菓子盆選手権の様子をお送りしていきます。
なお、この記事で用いられている「フォロワー」とは特定のTwitterアカウントをフォローしている人という意味ではなく、「Twitterにたむろしている頭のおかしい人」という意味になります。
集まったフォロワーたちがほとんどTRPGクラスタでもあることから、今回のお題は…
「TRPGセッションのお供菓子盆」です!
長丁場になりがちなTRPGにお菓子はつきもの。
今回優勝を勝ち取るのはどのような菓子盆になるのでしょうか!
菓子盆選手権のルールは本家に則ります。

そして今回の審査員は、恐山決めダイスロール(1d100)で94を叩き出厳しい選考の元選出された紅森あこが務めます。
あこ:
この日のために菓子盆協会の準二級審判を取得しました。よろしくお願いします。
リアル友人にすら実在を疑われるほどTwitterの概念存在と化しているこのフォロワーは、果たしてどのような審判を見せてくれるのでしょうか。
それではさっそく、「TRPGセッションのお供菓子盆」スタートです!
エントリーNo.1 ビリーヌ
ビリーヌ:
今回は卓のための盆ということで、「私がGMの卓・プレイヤーの皆さんのテーブルに添える盆」というコンセプトで作らせていただきました。

・トルティアチップス(イオン)
・ジャッキーカルパス(ファミマ)
・シガーチョコレート(カルディ)
・リカーチョコレート(カルディ)
・コインチョコ)(カルディ)
・サイコロキャラメル(カルディ)
・ブーケキャンディ(PLAZA)
ビリーヌ:
TRPGは雰囲気です。没入度を高めるためにカルディでいい感じに強そうなチョコをまず工面しました。
また、TRPGは長時間になる場合もあるとのことで、短時間でバクバク食べれるものではなく少しずつ食べれるものをチョイスしました。
量自体も多くはなく、トルティア以外は個包装でテイクアウトも可能なものを選びましたが、これはPLの好き嫌いの配慮というよりかは、どうせこのあと牛角なり千円サイゼなりで打ち上げするだろうから卓中に摘むかどうかを選択できるようにしてるからなんですよね。
あと、キャンディブーケは花束です。がんばったPLさんにあげますね。
〜会場の反応〜
「アダルティでエッチな盆」
「卓終わった後に飯食いに行くのはあるある」
「お菓子の戦闘力が高い」
「ブーケキャンディをチットにできるのいいね!」
初っ端からハイセンスな盆が飛び出し、会場も大盛り上がりです。
それではこの盆を、審査員はどのように評価するのでしょうか?
あこ:
「危険な夜遊び」そんなタイトルのお芝居があったとするなら、カーテンコールの風景はこの盆のようになっているでしょう。
酒にタバコ、コインにサイコロ。夜の街を舞う役者たちが、華やかな雰囲気で顔を並べています。
ぱっと見では明確な「役」を持たないように見えるカルパスとトルティヤチップスも、「酒のつまみ」というイメージで負けじと華を添えているのです。
がんばったPLにあげられるブーケも、千秋楽祝いの花束を連想させるニクい演出。
また、「少しずつゆっくり食べることができる」「卓の後に別途食事に行くのでお菓子は食べても食べなくてもいい」というスタンスからは、
「卓お菓子は『食べる』 ものではなく『嗜むもの』 である」という哲学を感じます。
場の雰囲気を盛り上げ、TRPGを「優雅なオトナの遊び」にシフトさせる可能性を秘めた、とても洗練された盆だと思いました。
思ったより「ぽい」講評が出てきましたが、なかなか好評価のようです。
この調子でどんどん行ってみましょう!
エントリーNo.2 ねぎ
ねぎ:
卓のお供盆ということで、私は「オンセでパソコンの横に置いておきたい盆」を作りました。

・マイク・ポップコーン(ジャパンフリトレー)
・アポロ(明治)
・かむかむレモン(三菱食品)
・コンガリサクサク(梶谷食品)
・フルーツのど飴(カバヤ食品)
・枝豆チップス(セブン)
・うんチョコ(チーリン製菓)
ねぎ:
盆が木の丸いやつじゃないけど私が普段菓子盆として使ってる盆なので許してください。
卓といえばオンセのイメージが強いので、オンセ中に食べることを考えると、「①粉とかカスがボロボロ溢れて手やキーボードが汚れるのはメンドイな」「②ボイセや半テキで通話繋いでるときにあんまりボリボリ音がするやつは食べづらいな」と思ったので、一口サイズで食べやすいやつを集めました。
マイクポップコーンバターしょうゆ味は最強だと思います。コンガリサクサクはぼくのイチオシビスケットです。のど飴は通話でずっと喋る喉に。かむかむレモンは夜卓で眠くなってきた時にいいなと思って入れました。
〜会場の反応〜
「オンセ向きの盆って感じ。機能性とおいしさが両立されてて良い」
「かわいいひつじちゃんに女子力の高さを感じる」
「過疎め集落の学校の図書委員の女の子を幻視した」
「カムカムレモンすき」
打って変わってかわいらしい盆がエントリーされました。それでは講評を見てみましょう!
あこ:
いわゆるオフラインセッションのお供としての色合いが濃かったビリーヌさんに対し、ねぎさんの菓子盆はまさにオンラインセッション特化といった趣です。
今回は「卓のお供」というある種自由度の高いお題でしたが、各自の持つ「卓」へのデフォルトイメージが出て面白いですね。
さてこの盆は、アポロチョコやポップコーンなどの少しずつ食べられるお菓子がメインを張りつつ、 喉のダメージを軽減するのど飴や眠気対策のかむかむレモンが脇をしっかり固めています。
長期的な物資供給や細やかな心遣いでPLを支えるこの盆は、戦場を駆ける補給部隊や衛生兵をほうふつとさせました。
戦場を駆けると言っても、無骨な菓子盆かというとそうではありません。
お菓子の色を被せないカラフルな取り合わせ、バランスのいいレイアウトと、菓子盆の基礎をしっかり抑えており、また端にちょこんと座っている羊さん(うんチョコのパッケージ)もあいまって、とてもかわいらしく親しみやすい菓子盆に仕上がっています。
優等生的な盆でありながら、長丁場になりがちなオンセをしっかり最後まで「楽しんで」完走するというエネルギッシュな意思を、この盆からは感じました。
エントリーNo.3 えぐり
えぐり:
卓菓子盆ということで、内なる欲求と向き合った結果、「勝つ」というテーマをイメージした菓子盆にしました。

・クランキーチョコレート26枚入(ロッテ)
・個食美学 ミニマヨイーカ(エヌエス)
・ちびっこソースカツ(ケイ・エスカンパニー)
・チョコレートアソート(Meiji)
・ミーノ そら豆(カルビー)
・アンパンマンペロペロチョコ(不二家)
えぐり:
TRPGはPLみんなで協力して遊ぶゲームです。しかし、協力する中でも「勝利」を目指すか目指さないかどうかは方向性の大きな違いに結びつきます。
これは協力型だけにあてはまりません。TRPGerに生まれた皆さんは一回は経験はあると思いますが、所謂「対立型」や「話の流れでPvPに発展した」、「GMに“勝ちたい”…!!」と思った事などはありませんか?この盆はそれらの感情を表現したものになります。
中央に添えられたクランキーチョコレート。祭壇のように積みました。金=運が良くなるという俗説を元に、ダイス運が良くなるように、という願掛けも兼ねています。
周りに添えたちびっこソースカツ。これも「勝つ」とかけています。
アンパンマンペロペロチョコ。これは「勝ち確」の時にペロォ…と執拗に舐めると雰囲気が出て楽しいです。
そして真ん中のミニマヨイーカ。これも「生か(イカ)してはおけない」という言葉遊びと共に、もし負けたときには半分ほど口に含んでムキー!とハンカチを噛むモノマネができますよ。形もなんか似てるし。
見るだけで面白い!この卓も頑張れる!という気持ちをたくさん込めて作りました。
〜会場の反応〜
「勝つこと以外負けだと思ってそう」
「レインボーは空だけじゃなくて盆にもかかるんだな(P.A.R.T.Y.)」
「勝ち確の時にアンパンマンチョコペロォ……するフォロワー想像して怖くて泣いちゃった」
「チョコレートが包装紙のせいで勝者が得た金色のインゴットにしか見えん」
ついに「ARuFa枠」と呼ぶべき盆が現れてしまいました。情報量がすごいこの盆を、審査員はどのように見るのでしょうか?
あこ:
ジャムおじさんが人類殲滅のために造った最終兵器かと思ったら菓子盆でした。
見た目のインパクトは大きく、作り手の「勝ちたい」というもはや怨念とも呼ぶべき強い意志を感じるこの盆ですが、意外にもお菓子の取り合わせは悪くありません。
手の汚れにくいお菓子や個包装のチョコレートなどで固め、卓お供として必要な機能はきちんと押さえられています。比較的音が出にくいお菓子が多いのも好印象です。
また、金色のチョコやカツなど運気向上のゲン担ぎや、勝ち負けが発生した時にその感情を表現できるギミックとしてのペロペロチョコやミニマヨイーカ、そしてやや飛び道具的ですがゲーミング勝利など、個性的で楽しい仕掛けも盛りだくさんです。
一つ一つの要素は個性的で好印象ですが、逆にそれぞれの個性が強すぎるために、盆としてまとめきれずにやや持て余している感は見受けられます。
主張が強すぎないお菓子をどこかに1,2つ配置すれば、メリハリが出てバランスのいい盆に仕上がるでしょうが、この菓子盆にそれを求めるのは野暮かもしれません。
一方向に突き抜けることで、強烈な世界観を発現しているこの盆は、タイプとしてはビリーヌさんの盆に近そうです。領域系菓子盆とでも呼びましょうか。
TRPGはプレイヤーとゲームマスターが協力して物語を作り上げていくゲームではありますが、ゲームである以上逃れられないのが「勝ち負け」という概念。
一見やなせたかしが発狂して制作したパチンコ台にも見えるこの盆ですが、TRPGのなかから「勝利」という概念のみを抽出した、ストイックな盆であるとも言えるでしょう。
あとアンパンマンチョコは、衛生的に一度舐めたらそのまま食べきってください。
エントリーNo.4 なっつ
なっつ:
菓子盆ということで、「可愛い動物盆、たまにオカン」をテーマに盛り付けました。

・すみっコぐらし乳酸菌キャンディ12個(キャンドゥ)
・牛タンジャーキー(キャンドゥ)
・羊、兎、熊ぺろぺろチョコ(KALDI)
・ルマンド2本(KALDI)
なっつ:
食べやすさはすみっコぐらしの子たちです。 可愛いものは見てるだけで和みます。すみっコに配置して、最初に甘く潤いをもたらせます。
盛り上がってきたら、しょっぱいものが食べたくなります。そこで牛タンをチャージ。
最後はダイスの女神の生贄のために羊ちゃんや兎ちゃんや熊ちゃんを捧げます。
見た感じはとても可愛らしい女のコの盆ですが、卓は常にダイスの女神との一騎打ち。弱肉強食です。
最終的に昔から絶対実家にあるルマンドを頬ばれば運も上がりそう。オカン、盆に勝手に盛らんで。
〜会場の反応〜
「底冷えするような“恐ろしさ”がある」
「可愛らしい女の子は盆に牛タンジャーキーを盛らないんだわ」
「ウサギとクマの目線こわくて夜しか眠れなくなりました」
「盆上で親フラしてるの面白い」
まさかの「ARuFa枠」2連続という事件に、会場も混乱中。審査員は2連続のヤバい盆を捌き切ることができるのでしょうか?
あこ:
映画「ミッドサマー」の場面カットかと思ったら菓子盆でした。ARuFa枠を増やすな。
全体的にはポップなお菓子のチョイスではあるのですが、やはり奥に隠れる牛タンが曲者。
サンリオピューロランドに全裸中年男性が仁王立ちしているような、強烈な違和感を放っています。
可愛い動物チョコも、キュートなすみっコぐらしキャンディも、牛タンを背景にすると途端に「生贄」と「それを囲むカルト狂信者」に変貌してしまいました。
あと単純に大袋の牛タンは「誰が開ける...?」と見合いになり、結局だれも開けずにセッションが終わる気がします。
そんな強烈な世界観に引きずり込まれそうになるこの菓子盆ですが、それを食い止めてくれているのは意外にもルマンドです。
この盆においてルマンドは「オカンが勝手に追加したお菓子」すなわち「オカン概念」として配置されています。
そんなルマンドが、イマジナリーオカンとして「たかし!もうご飯だよ!いつまでゲームやってんの!」とばかりに、我々を現実に引き戻してくれるのです。母は強し。
また、ルマンドというチョイス自体も実家感を感じさせて良いのですが、ここで着目したいのはその個数。
たいていの場合においてTRPGは3人以上で遊びます。そこにお菓子を2人前で配置することで、「このオカン、TRPGがどういう遊びか全く把握してないな」感が強くなり、イマジナリーオカンの存在強度がぐっと上がっています。
一歩間違えれば見ただけでSANチェックを要するナニカになるところを、ルマンド2本でギリギリ菓子盆としての形を留めている。これは狙ってできる芸当ではありません。
「天才と狂気は表裏一体」を体現した非常に危険な一盆ではないでしょうか。
エントリーNo.5 らしう
らしう:
「みんな仲良くハッピーになぁれ!」をコンセプトに作りました。

・極細ポッキー(グリコ)
・プリッツ旨サラダ(グリコ)
・トッポ(ロッテ)
・たけのこの里(明治)
・きのこの山(明治)
・ハッピーターン(亀田製菓)
らしう:
コンベンションなどの外部卓を想定してます。なので嫌いな人が少ないかな?と思うお菓子で固めました。
きのこ派もたけのこ派も ポッキー派もプリッツ派もはたまたトッポ派も好きなものが食べれるようにしました また、一つ一つのこだわりとしては ポッキーは極細を採用し、ポリポリと何度も楽しめ、棒状のモノが多く食べやすいと思います。
中央のハッピーターンがまるで平和のハトの羽のようになるように左右対称にし、それによりテーブルのどこからでも好きなお菓子が食べられます。
最後に残るお菓子はなんだろね!!
〜会場の反応〜
「タカ派が作ったハトってこと?」
「この盆が出てきた瞬間場の空気が一瞬張り詰めそう」
「どっち側からでも同じお菓子取りやすいのはめっちゃいいと思う」
「実際コンベでこれ出てきたら嬉しいと思う いっぱい食う」
思想の強さに目が行く菓子盆ですが、どのような評価となるでしょうか?
あこ:
「ヨーロッパの火薬庫」というワードを私は教科書でしか見たことがないのですが、多分実物はこういう感じだと思います。
きのこたけのこを始めとする宗教戦争の火種が多数盛り込まれているこの盆ですが、作り手の思惑通り、見た目に反し実はとても平和的な盆であると感じました。
相反するお菓子を同時に盛ることによって、この菓子盆のお菓子は誰もが「どれかは食べることができる」ようになっているのです。
宗教上の理由でポッキーが食べられなくても、かわりにプリッツを食べることができる。あらゆる多様性を許容する懐の深さが、この盆にはあります。
また、プリッツなどの棒系お菓子は体積に対して数が多く、多人数向け菓子盆への適性が高いのが特徴です。きのこたけのこなどの小粒お菓子もまた然り。
「何かしらは食べられる」「たくさんの人が食べられる」という2つの特徴は、「不特定多数の人が集まる」というコンベンションの特徴にピッタリとマッチしており、「来るもの拒まず」という作り手のおもてなしの心を感じました。
強いて言うならば、お菓子の構成が結果的にスナックとチョコレートばかりになっているので、グミやキャンディなど別属性のお菓子がもう少しあると完成度が上がるかと思います。
異なる思想を盆の上でぶつけ合わせる一見危険な盆に見えますが、そこに込められているのは多様性を許容し、あらゆる客人をもてなす隣人愛。
戦争とは何か、平和とは何かを考えさせられる、そんな一盆でした。
ちなみに最後に余るのはきのこの山だと思います。
エントリーNo.6 えみる
えみる:
「卓のお供の菓子盆」というテーマでしたので、あらゆる卓をイメージしつつ、実際卓で使うような菓子盆を作りました。

・ホワイトロリータ(ブルボン)
・ひとくちルマンド(ブルボン)
えみる:
食べやすくつまみやすいひとくちルマンドを2種類。 そして安く且つ量が入っていて食べやすいホワイトロリータをご用意しました。
この盆はこれで”私の”部分は完成形です。
この盆そのものが完成するのは、卓の参加者が集まってからとなります。
他の参加者が持ってきたお菓子やお土産を入れたり……
休憩中の買い出しとかでみんなでワイワイしながら選んだものを詰めたり……
卓は一人で遊ぶものも中にはありますが、基本的には皆で遊ぶものであり、決して一人で完成させる遊びではないと思っています。 なので卓の菓子盆もまた、一人で完成させずに参加者みんなでつくれるような形にしました!
〜会場の反応〜
「参加型の菓子盆とは新しい……」
「『本当にその参加者は存在するのかな…』と勘ぐってしまった」
「小型のルマンドなんてあるのか」
「ほかの人の持ち込み菓子もチョコ系だったらチョコ地獄になりそう」
ここに来て斬新なアプローチの盆が登場しました!それでは審査員の講評を見てみましょう。
あこ:
初見ではてっきり「虚無を大盛りにしました!」というぶっ込みスタイルかと思いましたが、その心は「参加者みんなで完成させる盆」という、TRPGの遊び方と完全にシンクロしたものでした。
控えめに配置されているホワイトロリータやプチルマンドも主役を張れるほどの存在感ではないところも、あくまで作り手自身も参加者の1人であるという意識を感じられる良チョイスです。
菓子盆選手権においてお菓子を置かないというのは、普通の視点であれば試合放棄といっても過言ではありません。
しかし、こと「卓のお供」というお題においては、そのスタイルがテーマと完全にマッチしてしまっているのです。
「菓子盆はひとりで完成させて皆に供するものである」という固定観念をぶち壊す、まさにコロンブスの卵的な作品。
この盆に言葉を尽くすのは無粋でしょう。もはやこのお題において、ひとつの正解と言っても過言ではないと思いました。
エントリーNo.7 かる吉

・塩レモンクッキー(スナックミー)
・三幸のえびせん(三幸製菓)
・紗々(ロッテ)
かる吉:
卓のお供ということで、つまみやすいようメインの菓子ひとつ、サブの菓子を多めに配置しています。甘いものと塩っぱいものをバランス良く配置し飽きないようにしています。
チョコレート多めなのは、卓は頭脳労働なので糖分を取り発想を豊かにするためです。
カニに見えるのはきのせいです。
〜会場の反応〜
「カニだ」
「カニじゃん」
「横に紗々4本ずつだったら完全にカニだった」
「スナックミーいいよね~」
完全にカニ判定されているこの盆ですが、審査員はどう見るのでしょうか?
あこ:
ここまでピーキーな作品が続いていたので、久々にちゃんとした(?)盆が来てほっとしました。
頭を使う遊びであるTRPGのお供に甘いチョコレートを多めに配置し、さらにしょっぱいお菓子もバランスよく配されており、菓子盆の基本に忠実で丁寧な作盆です。
他の盆に比べてややお菓子の量と種類が控えめな感がありますが、それゆえに、もしも「毎日この盆を用意して食べられるか」という視点で見れば、この盆は頭一つ抜けている印象です。
みんなで集まって遊ぶ卓のお供というテーマもあり、比較的ボリュームが多く派手めな「ハレの盆」が多くエントリーされていますが、この盆はまさに「ケの盆」。
毎日のようにTRPGセッションに参加し、そのお供として毎日のように出てきても抵抗のない、そんなナチュラルな一盆である印象を受けました。
それを手伝っているのは、真ん中に配された塩レモンクッキー。
こちらはスナックミーというおやつのサブスクリプションサービスで届くお菓子の一つで、スナックミーでは定期的に届く多種多様なお菓子を楽しむことができます。
今回は塩レモンクッキーでしたが、1日違えばここには別のお菓子が配されていたかもしれません。
「明日はどんな菓子盆になるかな」という、完成せず永遠に続いていく物語のようなワクワク感を、この盆はもたらしてくれるでしょう。
TRPGという遊びが、日常に自然と溶け込んでいる。気取らず優しい、素敵な菓子盆だと感しました。
エントリーNo.8 カニかえる
カニかえる:
みなさんの『本音』が求める盆を作りました。

・伯方の塩(伯方の塩株式会社)
カニかえる:
盆に盛り塩をしました。菓子盆とは誰かをもてなすためのもの。そう考えれば運気をもてなすための盆とも言えるでしょう。
盛り塩をおくと良いとされている方角すべてにおいてあるので運気も最強,クリティカル連発間違いなしです。
そして,この盆は6つ合わせて直径18cmの盆と同じ直径になるので規定の範囲内なので合法となります。
私はこれで明日の卓のエンディングを戦い抜きます。
〜会場の反応〜
「これは破門」
「塩盆選手権じゃないんだわ」
「特級呪物を作るな」
「PCのFlash切れてるの草」
ついに「破門枠」まで飛び出してしまいました。お菓子でもなければ盆ですらないこの作品ですが、審査員はどのような審査を下すのでしょうか?
あこ:
破門です。
破門でした。
結果発表
これにてすべての菓子盆が出揃いました!
映えある第1回の優勝という栄光は、一体どの選手が勝ち取ることになるのでしょうか?
あこ:
今回の菓子盆選手権の優勝者は……
エントリーナンバー6、えみるさんです!

あこ:
正直なところ、この盆を選ぶのに少し迷いがありました。菓子盆選手権において、菓子をほとんど配していない盆を選んでよいものか…と。
しかしながらそれ以上に、供する側と供される側の双方向性・盛るたびに違う盆が出来上がるライブ感・そしてどんな菓子盆にでもなりうる可能性と、この盆はあまりにも「TRPG」そのものであったのです。
どの盆もTRPGセッションに大して様々な方向からアプローチしており、大変素晴らしいものではありましたが、TRPGというお題を真芯で捉えたのは、やはりえみるさんの盆であると言わざるを得ません。
第1回から「あえて盛らない」という変化球な盆を選んだことに関しては、「このフォロワー菓子盆選手権はこれからも続いていくのだ」と捉えていただければと思います。
というわけで優勝は、斬新な発想を見せてくれたえみるさんの菓子盆です!おめでとうございます!
このフォロワー菓子盆選手権は、今後も開催予定です。ぜひ次回もお楽しみに!
次なるお題として、
「ファンブルしたプレイヤーに送る菓子盆」
「ゴリラ菓子盆」
などを企画中です。
それでは皆さん、次回の菓子盆選手権でお会いしましょう!
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